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連載ブログ[蹴りたいボドゲ] ~散歩するなら植物園で~ 「The Gardens」

綾羽光陰
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け‐る【蹴る】《五他》
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あなたの心の琴線に触れたら、蹴る一手!
「蹴りたいボドゲ」のはじまりです。
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ハローハローこんにちわ。

キックスターターの重要な要素の1つに締切があります。

期間内にプロジェクトを見つけて、締切までに蹴る。
そういう巡り合わせの妙というか、時間制限付きの宝探しみたいな楽しみってあると思うんですよね。

今回紹介するのは、9/14に締切のやってくる「The Gardens (ザ ガーデンズ)」!

今回はこの「The Gardens」の魅力と、蹴るべきか蹴らざるべきかに関して語っていこうと思います。

■概要

「The Gardens」は、自分だけのシドニー王立植物園を作り上げるゲームです。

プレイ人数:2~4
プレイ時間:30~45
対象年齢:10+ (ルールブックでは8+)
ジャンル:カードドラフト、タイル配置、箱庭づくり

■ゲームプレイ

「The Gardens」は、対象年齢が10歳~となっていることからわかるように、非常に簡単なルールのゲームです。

自分の手番が来たら、以下のステップを順番に行います。

1、カードを獲得する
2、獲得したカードを自分の植物園に配置する
3、自分の植物園のお客さんが散歩する

これをスタートプレイヤーから順番に行って、全員が手番を3回ずつ行うってのが1ラウンド。
ラウンドが終わるとスタートプレイヤーが隣の人に変わって、全部で8ラウンドを行うとゲーム終了。

出来上がった植物園の状態や、ゲーム中のお客さんの散歩によって勝利点が入ってきて、一番勝利点を稼いだプレイヤーが勝利です。

それでは、自分の手番でやることをもうちょっと詳しく説明しましょう。

1、カードを獲得する

これは、自分の植物園に配置したいカードを獲得するステップです。

各プレイヤーの植物園は、3段に分かれており、上段が海辺エリア、真ん中が中央通りエリア、下段は都市側エリアとなっています。
それぞれのエリアには、初期の植物園を表すセントラルボードを置くためのスペースが1つと、ゲームを通じて獲得したカードを置くためのスペースが8つ存在します。

そして、テーブル中央にはディスプレイとして、各エリアのカードがプレイヤー人数と等しい枚数ずつ並べられています。

手番のプレイヤーは、ディスプレイから好きなカードを1枚選んで獲得します。

1ラウンド中に自分の手番は3度回ってくる訳ですが、
それぞれの手番では別々のエリアのカードを獲得する必要があります。

逆にいえば、1ラウンドで海辺エリア、中央通りエリア、都市側エリアの3種をすべて獲得することになる訳ですね。

注意すべき点として、ディスプレイへのカードの補充は、ラウンドの最後にのみ行われます。
なので、手番が後の方になればなるほどディスプレイのカードが減り、選択肢が減っていくことになります。

欲しいカードがあれば、他のプレイヤーに取られる前に取る。
いわゆるドラフトゲームです。

後手番になればなるほど不利になっていくのは、ドラフトゲームのお約束な訳ですが、
「The Gardens」では、順番に1枚ずつ、ラウンドにつき3枚のカードを獲得するため、
後手番の不自由さからくるストレス感が多少軽減されているような気がしますね。

2、獲得したカードを自分の植物園に配置する

これは、先のステップで獲得したカードを配置するステップです。

ここはあまり難しいことはありません。

守るべきルールは3つ。
・獲得したカードは、対応するエリア(海辺、中央通り、都市側)のスペースに配置すること。
・獲得したカードは、そのエリアの配置済みのスペースに隣接するスペースに配置すること。
・3段×9スペースのプレイヤーマットの枠内に収まるように配置すること。

要するに、限られた敷地内で、自分の植物園が左右のどちらかに拡張されていく感じになります。

3、自分の植物園のお客さんが散歩する

このステップでは、先のステップで配置したカードに向かって、そのエリアのお客さんが移動してきます。
そして、その散歩コースに応じて勝利点を獲得します。

自分の植物園の各エリアには、お客さんを表すミープルが1体ずつ存在しています。
散歩をするお客さんは、自分の今いるスペースから、この手番で配置したスペースに向かって移動してきます。
そして、散歩中に通過したすべてのカードに描かれているものを見ることになります。

肝心の勝利点は、お客さんが最終的に立ち止まったスペースのカードに描かれているもの応じて計算方法が変化します。

例えば、
ヤシの木が描いてあれば、散歩中にヤシの木を何本見ただとか、
噴水が描かれていれば、散歩中に何本の川を渡っただとか、
ベンチが描かれていれば、散歩を終えたスペースの周りに何枚のカードが配置済みだとか。

各お客さんは、散歩以外では移動したり取り除かれたりすることはありません。
なので、カードを配置するときには、お客さんの位置を確認しながらいい感じの散歩コースを模索しながら配置することになるわけですね。

植物園完成

そうやって、8ラウンドを終えるとゲーム終了です。

完成した植物園の出来栄えによっても、もちろん勝利点が入ってきます。

例えば、
各エリアには、木が何種類あるだとか、
川の長さがどれくらいだとか、
遊歩道の長さがどれくらいだとか、
石像が他のプレイヤーより多いかどうかとか。

そうやって、一番勝利点の多かったプレイヤーの勝利です!

■「The Gardens」の魅力

「The Gardens」の魅力はもちろん、簡単なルールで、自分だけの綺麗な植物園を作れるところですよね。

それだけだと、他のプレイヤーとの関わりが薄くなって一人遊び感が強くなってしまうところを、
絶妙に緩いカード獲得のルールで、他のプレイヤーの植物園の様子にも注意を向けないといけなくなってるんですよね。

最初は自分の植物園の散歩コースを考えるのに手一杯な人も、
慣れてくると、完成形を考えたり、他のプレイヤーのことを考えたりしないといけなくなる訳です。

そうやって、だんだんと考えることが増えていくタイプのゲームなので、
ライトゲーマーからヘビーゲーマーまで、どんな人とも一緒に楽しめるゲームだと思います。

さらに、このユーザー層への柔軟性をさらに高める追加ルールまで存在します!
散歩やゲーム終了時の勝利点の計算の仕方がゲームごとに変化したり、プレイヤー独自の特別な勝利点をもたらすランドマークなるものが追加されたりする模様。

テーマが植物園というのも、プレイヤーを選ばないタイプのテーマなので良いですね。

飽きずに繰り返し遊べて、やり込みもできる仕様になってます。
最高!

■「キングドミノ」との比較

簡単なルールでカードをドラフトで獲得して箱庭を作るって点では、「キングドミノ」にかなりプレイ感覚が近いゲームだと思います。

「キングドミノ」と比較すると、以下の点が特徴になってきます。

・カード獲得の不自由さ、理不尽さが軽減されている
・散歩ルールによってゲーム中は常に勝利点が入ってくるので、目的を見失いにくい
・追加ルール次第でヘビーゲーマーでも満足できるゲームに!

個人的には、「キングドミノ」をよりゲーマー向けに進化させた姿じゃないかと思っています。

■日本語版の可能性

日本語版の可能性はそこそこあるんじゃないかと思います。

和訳の必要性がある部分が、勝利点計算ルールを示したタイルと、ルールブックくらいですし。
普通に面白そうなので、どこかが目をつけるのでは?

そうじゃなくとも、和訳つきで輸入販売するところは出てくるんじゃないかな?

ひょっとすると、和訳ルールを作って公開してくださる人も現れると思っています。

■結論……の前に、特典等のチェック

以上を踏まえると、キックスターター特典に興味がなければ、日本語版や和訳つきの物が輸入されるまで待つのも手かなとは思います。

……とはいえ、幅広いユーザー層が遊べるゲームは貴重なので、絶対に手に入れておきたいゲームじゃないですか?

どうせ買うだろうけど、蹴るべきか、蹴らざるべきか。
そんな時は、後々だと手に入らなくなるかもしれないキックスターターの特典が気になりますよね。

というわけで、キックスターターの特典を確認してみると、スタートプレイヤーマーカーやランドマークが木製トークンになったり、コンポーネントの品質がアップするのが中心なんですね。

おや?
$59AUDのBOTANIST PLEDGEのコースに何やら謎の小箱が。

「A Walk in the Park game」?

それって……もう1つゲームが付いてくるってコト!?

■姉妹作「A Walk in the Park」とは?

「A Walk in the Park」は、シドニー王立植物園をテーマにした紙ペンゲームです。
多分、「The Gardens」の紙ペン版として、同時期に発売される予定のゲームですね。

プレイ人数:1~
プレイ時間:20
対象年齢:10+
ジャンル:ダイスロール、紙ペン、経路接続

「A Walk in the Park」のルールもシンプルそのもの。
特製ダイスを1つ振って、空きマスに遊歩道を書き込んだり鳥を書き込んだりするだけ。

全員が同じダイスの目を書き込むのに、最終的にみんな別々の植物園ができるタイプのゲームですね。

使うのは5×5のマスのグリッドの描かれたシート。
グリッドの対角線上にある8つのマスにはランドマークが描かれています。
この8つのランドマークに中央のマスから遊歩道が繋がると、2つの嬉しいことが起こります。

1つは、最初にそのランドマークに遊歩道を繋げたプレイヤーは1勝利点を獲得。

もう1つは、全部で10種類ある特殊能力から1つを選んで獲得。
追加の勝利点をもたらしたり、鳥が得点になったり、追加で遊歩道を書き込めたりします。

また、遊歩道が閉じた輪を形成すると、その遊歩道の輪の中に石像を建てることができます。
ゲーム終了時に、一番多く石像を建てていたプレイヤーは、石像の個数に等しい勝利点をゲットします。

いずれかのプレイヤーが、ランドマーク6箇所に遊歩道を繋げるか、6羽の鳥を描き込むとゲーム終了です。

■「A Walk in the Park」の魅力

「The Gardens」と同様にシンプルなルールながらも、どのランドマークを目指して、どの特殊能力を獲得するのかが非常に悩ましいゲームです。

勝利点を獲得する方法は、ランドマーク到達ボーナス、石像、そして特殊能力だけなのですが、
特殊能力を選んで獲得という仕組みの都合、様々な組み合わせを試すことができるそうです。

正直、こういうゲームを俺は作りたいんじゃよな……。

■結論 蹴るべきか、蹴らざるべきか

「The Gardens」も「A Walk in the Park」も、どちらも素晴らしいゲームじゃないですか!!

そして、どちらもゲームも言語依存度はかなり低い部類なので、
持ち主がちょっと英語を頑張れば、誰とでも遊べちゃうゲームです。

そんなわけで、以下の人は「The Gardens」と「A Walk in the Park」を蹴るのがおすすめ。

・誰とでも遊べるゲームが欲しい
・自分だけの盤面を作るタイプのゲームが好き
・手軽で考えどころの多いゲームが好き
・繰り返し遊べるゲームが欲しい
・限定の木製トークンが欲しい!

オーストラリアがテーマのゲームなのに、コアラもカンガルーもウォンバットも出てこないのはちょっとビックリしましたが、
植物園ですし仕方ありませんね。

個人的な判断なんですが、マストキック案件なので蹴ります。
もちろん、$59AUDのBOTANIST PLEDGEで!
機を見るに敏というか、どうせいつか買うので早めに手に入れて遊びたいんですよね。

締切間近なので、気になる方は直ぐに蹴りましょう!

それではまた!
アディオス=アミーゴ!!

(ゲームクリエイターズラボ第一期生 綾羽光陰)

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