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け‐る【蹴る】《五他》
0. kickstarterで気になったプロジェクトを支援すること。
「最高に好みの作品を見つけたから――」
あなたの心の琴線に触れたら、蹴る一手!
「蹴りたいボドゲ」のはじまりです。
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ハローハローこんにちわ。
中世ヨーロッパといえばボードゲームに限らず、創作の世界ではよく取り扱われる題材ですよね。
そんな中世ヨーロッパの世界観を彩る要素の一つに盾や旗に描かれた紋章があります。
Wikipediaの紋章の項より、英国王の紋章
紋章は、日本でいう家紋みたいなものですが、色の使い方や描かれた象徴や模様なんかにもルールがあり、それらを体系的にまとめたものが紋章学と呼ばれています。
紋章学の世界では、紋章の説明をする際に紋章記述(ブレイゾン)という説明文テンプレートみたいなものがあるのですが、
それこそが今回紹介するゲームのタイトルでもあります!
今回はこの「Blazon (ブレイゾン)」の魅力と、蹴るべきか蹴らざるべきかに関して語っていこうと思います。
■概要
「Blazon」は紋章官となって自分だけの紋章を作るゲームです。
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30分
対象年齢:14+
ハンドマネジメント、セットコレクション、紋章学

■ゲームプレイ
「Blazon」は、シールド(盾)ボードの上に色や要素を表すカードを配置して、自分だけの紋章を作るゲームです。
ルールは非常に簡単。
基本的には手番がきたプレイヤーは、カードを獲得するか、手札のカードを自分のシールドボードに配置するかのいずれかのアクションを行うだけ。


ただし、カードを配置する際には、コストとして手札を何枚か捨てなければいけません。
また、シールドボードには、配置可能なカードの種類が指定されていたり、場所によっては同じ種類のカードを並べて配置できないよとか制限があるため、
ちょっとしたパズルのようになっています。
ゲームの目的は最も名誉ある紋章を作る……要するに勝利点を沢山稼ぐことです。
勝利点は、シールドボードにカードを配置することで獲得できるのに加え、
目的カードに示された特定の組み合わせでカードを配置するとか、ゲーム終了時に特定の種類のカードを他の人よりも多く配置しているとかでボーナスとして獲得できます。
できるだけ多くの勝利点を獲得するためにはシールドボードにどんなカードを配置するのがベストなのかを考えて、手札のどのカードをコストとして捨て札にするのかを考える、セットコレクションとハンドマネジメントのゲームな訳ですね。
■「Blazon」の魅力
「Blazon」の魅力は紋章という珍しいテーマかなと思います。
自分の紋章をどんな色や要素でデコるのか、想像しながらゲームをすると楽しそうです。
また、ルールブックには紋章に関するトリビアがいくつも説明されており、紋章に関する知識がない人でも「ゲームのこの要素はこういうことなのか~」と納得できるのではないかと思います。
■言語依存度について
ルールブック自体は8Pほど。
ゲーム中に使うカードやボードはほとんど完全にアイコン化されており、遊んでいる最中に英語が必要になることはなさそうです。
誰か1人がルールを把握しておけば遊べるので、言語依存度は低めではあるのですが、
紋章学特有の用語が多く使用されているため、実際にはちょっと気合を入れないとルールブックを読むのが大変そうです。
■結論 蹴るべきか、蹴らざるべきか
以下の項目にいくつ当てはまるかを確認してみましょう!
・紋章ってカッコイイ!
・中世ヨーロッパの雰囲気が好き
・珍しいテーマのゲームをコレクションしている
・手軽なゲームが欲しい
・知識欲を満たせるゲームが欲しい
・紋章官になりたい
当てはまった項目数が~
0~1:【蹴らないボドゲ】様子見をするのが無難でしょう
2~3:【蹴りたいボドゲ】蹴るのを検討してみては?
4~6:【蹴るべきボドゲ】蹴らないと後悔するかも!
僕は4つ該当!
珍しいテーマのゲームですので、キックしようかなと考えています!
それではまた!
本年もよろしくお願いします!
アディオス=アミーゴ!!
(ゲームクリエイターズラボ第一期生 綾羽光陰)