プロジェクトのポイント
- 自分のロボットを強化し、うまく操縦して、他プレイヤーのロボットと戦わせる、2~4人用バトルボードゲーム。メカニクス(ゲームシステム)は、ボードゲームの王道ともいえる「デッキビルディング(デッキ構築)」
- ポップ&レトロフューチャーな世界観。ポテッとかわいいロボットのミニチュアは見逃せない!
- すでに目標金額を達成し、ストレッチゴールも次々とクリアしている絶好調のプロジェクト

プレッジ(支援)総額 ※6月6日現在(残り11日)
¥31,394,437 (目標額¥2,737,625)
皆様、初めまして。ボードゲームデザイナーの山田空太といいます。主にボードゲーム関連のプロジェクトについて、ボードゲームデザイナーの視点から、ゲームのルールにも突っ込んで書いていきます。
*****
さて、本作。『Robot Quest Arena Deckbuilding Game (ロボットクエストアリーナ デッキビルディングゲーム)』。
シンプルに表すと、『ドミニオン』×『キング・オブ・トーキョー』だ。
ゲームメカニクスの軸が『ドミニオン』で、勝敗を競う舞台設定が『キング・オブ・トーキョー』と言うと、ボードゲームファンにはすぐに分かっていただけるだろう。つまり、大ヒットの2作の良いとこ取りなのである。
ポップな見た目とは裏腹に、メカニクスは手堅い。ロボットの強化・移動・武器や装備の購入・相手ロボットへの攻撃、それら全てのアクションを、自分のデッキから引いた5枚のカードをやりくりして行う。名作『ドミニオン』の血を受け継ぐ、王道のデッキビルディングゲームだ。
カード効果はユニークで多彩である。例えば、5エネルギーを得られる『ドミニオン』の金貨のような「水素燃料」は、デッキの強化に欠かせない。攻撃に成功すると手札にもどってくる「ブーメラン」や、障害物を飛び越して進むことができる「ジェットエンジン」など、個性的なカードがそろっている。
自分のロボットが中央の9マスのアリーナに移動すると、そこはもう戦場だ。他のロボットから集中攻撃を受けてしまう。しかし、アリーナでじっと耐えていると、大きな勝利点がもらえる。ここはまさに『キング・オブ・トーキョー』的だろう。
基本的に、デッキビルディングはレースゲームと相性がよい。「いつ準備を終えて駒をすすめるか」、その切り替えのタイミングが鍵になるからだ。本作では、レースではなく相手ロボットへの攻撃という直接的なインタラクションを採用している。果たして、両者の相性はどうだろうか? 個人的に注目しているポイントである。
デッキビルディングという人気のメカニクスを搭載し、ポップ&レトロフューチャーな世界観は統一されている。何より愛くるしい造形のロボットのミニチュアがずるい! これからルールが公開されるという。引き続き、目が離せないプロジェクトである。
(山田セレクト)
のプレッジ(支援)額
High Tech Tier
限定早割US$31お得(希望小売価格US$120)
Robot Quest Arena 3つのボット拡張パック

Robot Quest Arena Deckbuilding Game
ロボットクエストアリーナ
https://www.kickstarter.com/projects/1172937197/robot-quest-arena