プロジェクトのポイント
- インスタフォロワー数15,000人超の作字ユニット「日刊タイポ」が投稿してきた2年分728の作字をまとめた年鑑
- 年鑑制作にあたっては製本や印刷のクオリティにもこだわり、アート作品としての価値も追求
- ステッカー、Tシャツなどのグッズのほか、自分の名前や希望した言葉を作字し、デジタルデータとしてもらえるリワードも用意

プレッジ(支援)総額 ※10月30日現在(残り14日)
¥517,402 (目標額¥500,000)
ふだん何気なく見ている、あちこちに使われている“文字”ですが、文字にもデザインがあることって意外と忘れがちじゃありませんか?
今回、Kickstarterからピックアップしたいのは、既存の書体をベースにして新しい文字の造形を作り出す“作字”にまつわるプロジェクト「Japanese Typography Yearbook (ジャパニーズ タイポグラフィ イヤーブック)」です。
クリエイターは、インスタのフォロワー数15,000人超えの日本の作字ユニット「日刊タイポ ( @nikkantypo )」。
毎週変わるお題をテーマに、国内外のデザインアワードで受賞経験のある7人のデザイナーが日替わりで作字し、2019年から毎日、投稿を続けてきました。
プロジェクトで彼らが実現させたいのは「2019年~2020年に投稿した、728の作字作品を1冊にまとめた年鑑を制作し、手に取って触れられる一つの作品として多くの人に届け」るということ。
ジャポニズム、ギャル、銀座におでん…プロジェクトページや、彼らのインスタにアップされている画像を見ればわかる通り、お題は共通でもできあがった文字は7人7色! デザインとしてかっこいいものもあれば、物語が浮かんでくるようなものもあり、その創造性には見ているだけでワクワクさせられます。
集まった支援金は紙代・加工費・印刷費にあてる予定だそうで「できるかぎりクオリティにこだわりたい」とはクリエイターの弁。1冊800ページを超える大作になる予定のため、製本方法は本を水平に開けるENバインディングを採用。表紙には発色のよい特色インクを使用するなど、アート作品として価値のあるものを目指すといいます。
年鑑はもちろん気になっているのですが、個人的に注目しているリワード(返礼品)は、自分の名前や希望の言葉を作字したデジタルデータが手に入るプラン。50,000円ならデザイナーを1名指名でき、70,000円ならなんと7人全員が作字してくれるのだそう。商用利用は不可ですが、世界でたった一つ自分のためだけに作られた文字は、名刺や表札に使用してもよいかも!
このプロジェクトを知ってから、スーパーの食品コーナーをじっくり眺めてみました。ズラリと並ぶパッケージに書かれている「納豆」の文字だけでも、一つとして同じものはなし! 書体に丸みをもたせて納豆のねばりを表現しているものや、口当たりのよい“ひきわり”らしく手描き風で優しい雰囲気を演出しているものなど、あらためて見ると表現が多彩でびっくりしました。
文字の表現の世界、なんとも奥深そうです。
Japanese Typography Yearbookも、ジャケ買いならぬ、文字買い決定です!
Kickstarterでは11月13日までクラウドファンディングを受付中。
(Otakeセレクト)
のプレッジ(支援)額
年鑑タイポ2019-2020|Typography Yearbook 19-20
年鑑+限定ステッカーとThanksカード付き

Japanese Typography Yearbook
2年間毎日、728作品の作字をまとめた年鑑の制作
クリエイター:日刊タイポ
https://www.kickstarter.com/projects/1461145864/japanese-typography-yearbook-2728