プロジェクトのポイント
- スマホ関連デバイスで知られるAnkerが開発した、同社初の家庭用3Dプリンター
- 一般的な3Dプリンターの約5倍となる、秒速250mmでの高速印刷を実現
- AI認識機能付きのカメラを搭載し、元のデータと実際の出来上がりをリアルタイムでチェック可能

プレッジ(支援)総額 ※5月2日現在(残り19日)
¥887,586,551 (目標額¥6,514,276)
モバイルバッテリーなどスマホ関連デバイスで知られる、あのAnkerから登場! とあちこちで話題になっているこの製品。Ankerがサブブランドとして「AnkerMake」シリーズを展開、その第一弾として3Dプリンター「AnkerMake M5 (アンカーメイク エムファイブ)」がKickstarter (キックスターター)に登場しました。
Ankerは過去にも、新製品発売の前にKickstarterで支援を募っています。例えば、完全ワイヤレスイヤホン「Zolo Liberty+」は支援金が3億円を突破しており、現在は後継の「Soundcore」シリーズが同社の代表的なブランドになっています。またモバイルプロジェクター「Nebula Capsule II」でも1.8億円の支援金を集めました。
しかし今回のAnkerMake M5は、原稿執筆時点でバッカー数が1万人を突破し、支援金はすでに8億円超。これまでにない勢いでバッカー数と支援金を伸ばしています。3DプリンターはKickstarterでも人気ジャンルの一つで、数億円を集めたプロジェクトも少なくないですが、さすがの注目度だけあって、3Dプリンターのプロジェクトとしてはすでに支援金額歴代2位に食い込んでいます。
主な特徴は、一般的な家庭用3Dプリンターの5倍にあたる秒速250mmでの高速印刷や、0.1mm単位での高精度なプリント、データ通りに印刷できているかモニタリングするAIカメラの搭載、組み立てが簡単で箱を開けて15分で完了するといった点。
印刷方式はFDM(熱溶解積層方式)で、印刷サイズは最大で幅235×奥行235×高さ250mm。4.3インチのタッチ操作スクリーンを搭載しており、本体サイズは幅502×奥行438×高さ470mm(フィラメントホルダー部を除く)で、重量は12.4kgとなっています。
4月13日に都内で開催されたプレス発表会では、実機のデモンストレーションも行われました。YouTubeなどで公開されている動画を見ると、スペックに違わぬ高速プリントで、造形物が出来上がっていく様子が分かります。
あわせて、国内発売されることも発表されており、2022年冬の発売予定で、価格は99,900円(税込)。このためKickstarterでプレッジせずとも、待っていれば日本で購入できます。ただ、Kickstarterだと割引が適用され(大幅割引のプレッジはすでに終了していますが)、発送も11月予定になっているので、国内発売より少し安く買えて、少し早く手に入りそうです。
ついに大手メーカーの市販品が登場するということで、今後の3Dプリンターの普及に一役買いそうなAnkerMake M5。従来製品に比べて速い、価格が手頃、メーカーの信頼性も高いと三拍子揃っており、初めての一台には最適な製品です。3Dプリンターに興味がある人はこの機会に手を出してみては。
(西川セレクト)

AnkerMake M5 3D Printer
アンカーメイク エムファイブ 3Dプリンター
5倍速プリントとAIカメラ。プリント時間を70%短縮|0.1mmのディテールを滑らかに|AIカメラ監視機能内蔵|オートタイムラプス|マルチデバイスハブ
クリエイター:AnkerMake
https://www.kickstarter.com/projects/ankermake/ankermake-m5-3d-printer-5x-faster-printing-and-ai-camera