日本のクリエイターを世界へ!「キックスターター」公式ナビ KickstarterNavi(キックスターター)公式ナビ

KickstarterNavi(キックスターター)公式ナビ

Success
支援額2100万円超! 初挑戦のメーカーに聞いた“やってよかったこと”Kickstarter初挑戦で、2100万円を超える支援を獲得した岐阜の金属加工メーカー・シオン。金属製のつけペン「DRILLOG(ドリログ)」で大成功を収めた秘訣を聞きました。

Kickstarterプロジェクト成功のための「3つのPR法」

Yasuyo Otake
Yasuyo Otake

プロフィール ▼

    • facebook
    • twitter
    • line

Kickstarter (キックスターター)で成功できるか否か、重要なポイントとなるのが宣伝活動。海外にもプロジェクトを広くリーチさせ、支援を集めることに成功した「DRILLOG」の開発&製造メーカー、シオン代表・山田健さんと、同社とともにブランド開発を手がけるHAFT DESIGN代表・秋山乃佑さんに手ごたえがあったPR法について聞きました。

支援額2100万円超! 初挑戦のメーカーに聞いた“やってよかったこと”

  1. 1
  2. 2
  3. 3

商品写真、動画、ロゴなど全部で100点を超える素材を用意!

── 日本の最先端技術で作られた、ペン先にインクを付けて使用する金属製のつけペン「DRILLOG(ドリログ)」。岐阜で精密機器の金属加工業を営む「シオン」が手がけたこの美しいフォルムのペンは、2021年夏にKickstarter (キックスターター)で2100万円を超える支援を集めて話題になりました。

山田: ええ。おかげさまで、かなり多くの方から支援をいただくことができました。バッカー(支援者)はアメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、シンガポールにオランダなど、実にさまざまな国の500人以上からバック(支援)されています。

DRILLOG(ドリログ) 紹介記事はこちら

―― 目標金額180万円でスタートしたプロジェクトですが、最終的に2100万円を超える支援を獲得されています。プロジェクトページを拝見して特に印象的だったのが、写真がかなり充実しているということでした。 秋山: キックスターターのバッカーの多くは海外の方です。英語の紹介文はもちろん掲載しているものの、商品の魅力や特徴を視覚的に伝えることはとても重要だと考えました。 また、使われている写真や動画はいずれもプロジェクトページ内にアップされているプレスキットに含まれていて、DRILLOGを宣伝したいと思うすべての人が自由に使えるようにしています。

―― これらはすべてキックスターターのために用意されたのでしょうか?

秋山: キックスターターのため、というのもありますが、どちらかというとその後のことを考えて用意しています。というのも、DRILLOGはキックスターターのプロジェクトが終わったら終わりではなく、一般販売など、今後も継続して展開していく商品です。そこでのPRにも使用できることを意識しながら用意しました。

その分野を専門としたインフルエンサーと繋がる!

―― DRILLOGのプロジェクトにおいて、多くのプレッジ(支援の約束)を獲得するために効果的だったPR方法にはどのようなものがありますか?

秋山:最も効果があったのは、ブロガーなどインフルエンサーによるレビュー記事ですね。一部、広告も出しましたが、プレッジの獲得率という視点でみればレビュー記事がダントツ。ある広告を実施した日に増えたプレッジ数が約10だったところ、インフルエンサーによるレビュー記事がアップされた日のプレッジ数は100以上。数字でいうと、それくらい効果がありましたね。

―― 具体的にはどんなインフルエンサーに依頼したのでしょう?

秋山:筆記具分野の海外ブロガーです。キックスターターにはボールペンや万年筆のプロジェクトは多いのですが、ガラスペンやつけペンのプロジェクトは少なく、支援額が小さいものがほとんど。
ガラスペン、つけペンに絞ったインフルエンサーはあまり見当たらなかったので、少しターゲットを広げて筆記具分野そのもののインフルエンサーにアプローチしました。

―― 結果はいかがでしたか?

秋山: そうですね。正直それが正しいのかわかっていなかったという部分もありますが、結果的にはよかったのだと思います。

―― 海外のインフルエンサーとはどうやって繋がったのでしょう?

秋山: その道に詳しい方へのヒアリングと、PRチームによる徹底的なリサーチの2点です。あとは、そこでリストアップした方々にレビューをお願いしたいと1件1件、メールを送りました。

―― その道に詳しい方というと?

山田: 少し話が遡るのですが、DRILLOGは昨年の11月に開催されたペンの展示会「東京インターナショナルペンショー2020」に出展しました。そのときにペンを専門とする写真家でブロガーのJacobさんという方と知り合ったんです。
海外のどんなインフルエンサーにレビュー依頼をすればよいかは、Jacobにも相談させてもらいました。

―― 展示会でその分野で専門家と出会うことで、海外のキーマンとなる人とも繋がりやすくなったということなんですね。

山田: ええ、そうですね。市場が確立している分野なので、そういった方と繋がりやすかったというのもあると思いますが、DRILLOGが多く方に支援してもらえたのは人の縁による力もとても大きいと思います。

インフルエンサーやメディアのアタックリストを作成!

―― 先ほど、海外のインフルエンサーとつながるためにPRチームの方々がリサーチしてリストを作られたとのことでしたが、それはどのようなものなのでしょう?

秋山: デザイン系と文房具系のメディアのほか、万年筆やガラスペン、つけペンに関するブログを書いている人をリサーチして、エクセルで一覧にまとめたものです。

―― 具体的にはどのようなことが書かれているのですか?

秋山: リストには媒体名やサイト・ブログの概要、URLなどの詳細に加えて、そのサイトを見た印象や特徴などの所感も記入してもらいました。そのコメントを参考にしながら、私も一つ一つのページをチェック。最終的にそのリストの全員にプレスキットを送り、なかでも特に信頼がおけると感じた方7、8件には商品を一式送って、レビューを書いてほしいと頼みました。

―― レビューを依頼するときは、どのように頼まれたのでしょう?

秋山: そこはもう、「商品を送らせていただくので率直な意見をレビューしてください」と、それだけですね。
日本だと、インフルエンサーの方には費用をお支払いして紹介してもらうことが多いのかなと思いますが、海外はクリエイターと一緒にブランドを作ったり、物作りをすることを楽しんでいる方が多いと聞いたので、レビューの依頼については広告という形はとりませんでした。結果、商品をお送りした方は全員から返信が来て、レビューもしてもらえたのでとてもよかったです。

インタビュー第2弾「❷「世界に通用するKickstarterプロジェクトページ」の作り方」に続く。

[この人に聞きました]
シオン

岐阜県美濃市で航空機や印刷機といった精密機器の金属加工を行うメーカー。オリジナルで開発をした、金属製のつけペン「DRILLOG(ドリログ)」が国内外で高い評価を得ている。代表の山田 健さんと、同社とともにブランド開発を手がけるHAFT DESIGN代表の秋山乃佑さん。

支援額2100万円超! 初挑戦のメーカーに聞いた“やってよかったこと”

  1. 1
  2. 2
  3. 3

RecommendedArticles_ おすすめ記事